小鳥日記

30代独身女の日常と考え~貯金とか節約とか仕事とか断捨離とか~

病気のこと⑧ ~しずかな告知~

 

いよいよ、生検の結果がわかる日がきました。

 

その日は、さすがに丸一日有給休暇をとりました。

一人でクリニックに向かいます。

 

4度目の来院です。

待ち合い室にいる間、私は落ち着いていましたが、

色々な音がやけに鮮明に聞こえる気がしました。

 

いつもは気にもならない、

エアコンの音、人の足音、ドアの開閉音が、

頭に直接響いてくるように感じます。

 

しばらくして名前を呼ばれ、診察室に入ります。

 

あれから、変わったことはないですか?

という質問のあと

 

先生は静かに、

 

「細胞を調べた結果、やはり悪いものでした」

 

と言いました。

 

 

一瞬の沈黙のあと

 

わたしも静かに、

 

「そうですか、わかりました」 

 

と言いました。

 

きっと、「がん」という言葉を使わないのは優しさなのだと思います。

 

告知を受けて私は

 

なぜか安堵していました。

 

それは自分でも予想外の感情でした。

 

「しばらく、仕事を休むことができる」

という事実が、全身の緊張を解いていくように感じました。

 

しかしそれもつかの間で、現実的には処理しなければならないことが山積みです。

 

まずは、クリニック提携の大きな病院で転移に関するCTなどの全身検査を受けること、

 

並行して、手術する病院と主治医を決めること、

 

会社への、病気になったことの報告や業務の処理、休職中の引き継ぎ

 

両親への説明…

 

提携病院での検査を受け、治療する病院が決まったら再度クリニックに来院し、紹介状をもらう流れとなりました。

 


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クリニックを出ると、

空が秋晴れでとても美しい色をしていました。

 

帰りの電車を待つホームで、クリニックでもらった、

 

「乳がんと診断された患者さまへ」

 

とかかれた小冊子を取り出し、ぼうっと表紙を眺めていました。

 

ああ、私は病気になったんだな、

「がん」になったんだ、と思いました。